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名古屋から離島へ!!!篠島へ移住して気づいた島の魅力を聞いてみた。

前回、篠島(しのじま)デューテラスの代表取締役の新美大二郎さんのインタビューをしました。
島のお話から「日本人の誇り」を取り戻したい、伝えたいという熱い思いをお聞きすることができました。

前半のインタビューはこちらよりご覧いただけます。
格好つけないからこそ、対等に話ができる。篠島の漁師兼経営者が語る「今、求められる島の存在意義」|南知多町公式note

左:江頭尚さん、右:新美大二郎さん

最初は、篠島出身の漁師でもある新美大二郎さんと、日本のステーキチャンピオンである東大介さんを中心に仲間が集まって、篠島で食べものを振る舞っていて、それが口コミで評判を呼び、人とのつながりが広がっていきました。

それが「篠島デューテラス」の設立につながったそうです。
篠島デューテラスには「振る舞う」ということが好きな人が集まり、サービス精神旺盛な人が揃っています。

その一人が、去年より、篠島デューテラスでマネージャーとして勤務している江頭尚(えがしらたかし)さんです。

元々、名古屋のブライダル業界で働いていて、現在は篠島に移住して働いている江頭尚さんをインタビューしました。

記事の最後には、名物の牡蠣の食レポもあります!
このクオリティーの牡蠣がこの値段で!?と驚き…

篠島で育てられた牡蠣

ぜひ、お楽しみください。


― ― ― 篠島(しのじま)に来るようになってから、どのくらいになるのですか?

僕は島に来るようになってから9年くらいですね。
篠島へは「おんべ鯛奉納祭」に来たことがきっかけです。

※おんべ鯛奉納祭:
塩漬けにした鯛を毎年決まった数だけ伊勢神宮に奉納する祭礼。おんべ鯛は1000年以上に渡り続いていると伝えられています。

おんべ鯛奉納祭の模様

― ― ― 訪れてみて篠島はどうでしたか?

島民の人たちにとっては普通なことが、僕にとっては普通じゃないんですよ。
これ面白いとか、これすごいよっていう話をしてたら、そんな言ってくれるなら、手伝ってくれっていうのが最初です。

今では、その祭りの運営にも携わっています。
それを楽しんでるし、島の人たちに何かできるのが嬉しかったです。

― ― ― 最初にお祭りに参加したときはどうでしたか?

最初に訪れた時ちょうど伊勢神宮の式年遷宮の時だったので、篠島のお祭りも、盛大な特別な祭りでした。
それがまたスッゴイ楽しくて。島の文化も面白いと思っていました。

元々、ウェディングの仕事をずっとしてたので、伊勢神宮への興味はありました。
結婚式とか、歴史の部分も興味があったし、その流れでスムーズに入っていった感じですね。

篠島の最南端に位置する太一岬にある伊勢神宮から譲り受けた古材を使用した鳥居

― ― ― 移住したときにストレスなどはありましたか?

僕は元々、篠島に9年間仲間の漁師の所へ遊びに来ていました。
移住は、去年の9月なのですけど、繋がりはもうできているし、友達いっぱいいるし、そんな状況なので、ストレスはあまりなかったです。

篠島は、ウェルカム体制は比較的に強くあたたかい場所ではあります。
そこに飛び込むのは簡単だけど、そこから文化の違いというのは、もしかしたら各々あるかもしれないです。
ですが、それはどこに行っても一緒だと思います。
そこを楽しめるような人は、すごく楽しいところだと思います。

篠島の港の目の前にある「島の駅」

― ― ― 篠島の楽しさは、どういうところにあると思いますか?

人間と人間みたいなところですね。
絶対的な、人と人みたいな…。
そこがやっぱ一番面白いですね。
生きる原点に戻れるではないけど。

都会で困ったことがあったら、(モノやサービスを)購入しますよね。
島の場合は、簡単に言えばですけど、今あるテーブルの上のもので、この物事を解決する能力がすごい高いといいますか。

例えば、紙を切るときにカッターがなくても、今あるもので何とかするというような…。
原始的なんすけど、すごく新しくて僕からすると、なるほどっていう感覚です。

― ― ― 今あるもので何とかする能力が高いのですね!

島の人たちは発想力とかアイディアの深さがすごい広いですよ。
ここにあるもので何とかしてしまうっていう力が本当にすごいです。

それがもう最近はつくづく面白いというか、古くて新しいっていう感覚ですね。
人間力みたいなものを感じます。

蒸し牡蠣を茹でる鍋は漁師さんから譲り受けたものを使っている

― ― ― 島の人たちと接する中で感じたことはありますか?

やっぱり人と人の繋がりですね。
今の島の人たちとは、思っていることを自然と話せるんですよね。

深くまで話せるというか、空間が深いというか、気持ちがいい会話ができるということを、島の人たちと話していると感じます。

社交辞令も全くないので、それがやっぱ本質というか、嘘もないから気持ちがよくて、居心地がいい場所です。

― ― ― そんなに居心地がいい場所だったんですね!

(移住する前は)予定をずらしてまで泊まって帰っちゃうほどでした。
この居心地がいいというか、疲れが抜けるというか、(元々住んでいた)名古屋を忘れるというか、そういう場所になっていた感じです。

― ― ― 篠島は、実は、名古屋から1時間弱ぐらいで行けるのですよね。

友だちには「日帰りができる非現実な場所」というイメージをいつも伝えていましたね。
(名古屋からは)1時間弱くらいで篠島には行けます。

篠島へ行く高速船

― ― ― どういうきっかけで篠島に移住されたのですか?

(篠島デューテラスは)最初は利用した側でしたが、スタッフとして働くことになり、去年9月に移住しました。

ここは僕の総集編みたいに思っています。
ウェディングもやってきたし、飲食もやってきたし、今までの経験が全部繋がって活きています。

本当に自分が行ったら、こういうことできるかなと思える場所です。
何でもやってみろという感じです。
それを許可してくれる、ここの環境はすごいですよね。

牡蠣を振る舞いながら、楽しませてくれる

― ― ― 篠島への愛を感じるお話、ありがとうございました!


【篠島で育った牡蠣を食レポ!】

生牡蠣と蒸し牡蠣を贅沢に堪能!

取材後、篠島デューテラス名物の自慢の生牡蠣と蒸し牡蠣をいただきました。
篠島の牡蠣は、いろんな海流が混ざり合っているので育ちが良いそうです。

なんと、ここでお出しする牡蠣は、養殖するときに、全体の品質を高くして大きさが均等になるように、一度、海から出して、牡蠣ごとに吊るす位置を変えているそうです。
これは手間がかかる上に、技術力が高くないとできない作業。
それをやっているからこそ、ここの牡蠣はどれも大きくて、プリプリ。

牡蠣は美味しく食べられるように、生と蒸しと育成期間を変えていて、生牡蠣は1年もの、蒸し牡蠣は2年ものをお出ししているそうです。

生牡蠣を口に入れると、とろけるような食感と同時に優しい潮の香りが広がりました。
牡蠣本来の味わいがしっかりと感じられるだけではなく、その濃厚な味わいに驚きました。
こんなにプリプリな生牡蠣は初めてでした!

プリプリな生牡蠣!

また、蒸し牡蠣は、生牡蠣とはまた違った食感と味わいが楽しめました。
大きな牡蠣がふっくらと膨らんでいて、蒸されていることによって、よりジューシーな味わいでした。
生牡蠣よりも、まろやかな味わいで、身からこぼれ落ちる汁も一緒にいただき、とても美味しかったです。

まろやかでありながらジューシーな蒸し牡蠣

そのままでも十分に美味しいですが、レモンやポン酢、タバスコをかけて食べると、いろんな味を楽しむことができ、より一層美味しかったです。

こんなに濃厚な牡蠣を味わったのは生まれて始めてです…
このクオリティーでなんと、牡蠣が3個で1,000円。
これは代表の新美大二郎さんが漁師をやっているからこそできる値段。

これを食べるためだけに篠島を訪れる人も多いそうです。
ぜひ、篠島デューテラスで牡蠣を召し上がってみてください!

また、バーベキューチャンピオンのお肉も食べられます。
取材時は、残念ながら、バーベキューチャンピオンの東さんは、世界大会に参加のためアメリカに行っていたため、食べることができませんでした…
写真を見せていただき、食べたいという欲求が抑えられなくなり、今度はプライベートで行く予定です(笑)

バーベキューチャンピオンの肉の写真

篠島デューテラスのホームページはこちらよりご覧いただけます:
https://shinojima-kankou.com/


WEBライター 古野孝治

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