運命の出会いで島に嫁入り!トゥクトゥクを乗り回す名物女将に日間賀島のことを聴いてみた
名古屋から1時間半で行ける島があるってご存知ですか?
フグやタコが名産で、島全体がどことなく懐かしさを感じて、ゆったりと癒やされると、密かな話題になって、リピーター続出中なんです。
そんな島が「日間賀島(ひまかじま)」です。
今回は、ひょんなことから日間賀島に嫁いだ「島の宿 あじ浜」の女将 鈴木佐代子さんに、名古屋市在住ライター古野孝治がインタビューをしました。
運命の出会いで島に嫁入り
― ― 日間賀島の宿の女将にはどのような経緯でなったのですか?
私の主人の家族が日間賀島の宿「あじ浜」をやっていて、結婚を期に女将になりました。
― ― ご主人とはどんな出会いだったんですか?
女友だち4人と日間賀島に旅行で来ていて、夕食を食べながら、旅館の女中さんと「彼氏がいない」という話をしていたら、その日に島の男の人を集めて、飲み会を企画してくれました。
私たち女性4人に対して、男性10人が集まっていたんですね。その時、たまたま隣に座っていたのが主人でした。
あれよあれよという間に気づいたら1年くらいで嫁いでいました。
お客さんには「運命の出会いがありました」と言っています(笑)
トントン拍子で出会って26歳で結婚し、それを期に日間賀島に移住しました。
― ― まさに運命の出会いですね。結婚を期に日間賀島に移住したとのことでしたが、島での生活はいかがでしたか?
最初はやっぱり友だちもいなければ、頼る人もいなければ…と思っていました。観光客の気分で来たものの、観光気分は2日で終わり、3日目からは引きこもる生活みたいな、そんな感じだったんですね。
もう誰にも会いたくないと思いながらも、全然お構いなしに、親戚のばあちゃんとか、近所のおばあちゃんが上がってきて。今思えば、私が寂しいと思って、気を使ってくれていたんだと思います。
でも、住み慣れていって、子どもができ、友だちができてと、コミュニティーがだんだんと広がっていきました。昔の田舎の感じで、お互いが本当に手の届く範囲でのやり取りができています。
最初は今までの生活とのギャップにびっくりしたんですけど、今となっては本当に温かくて恵まれているなと。日本でも、こういう地域とかそんなにないんじゃないかな。
― ― 確かに今はあまり聞かないですね。
例えば、私の子どもは、学校までの行き帰りとか、島のじいちゃん、ばあちゃんに、ゆで卵とか色々ともらって来ることがたくさんあります。
だから子どもも島全体で育ててもらっているというか。そういう環境で育ったので、私の子どももすごくフレンドリーなんです。
親戚のおばあちゃんの家みたいな宿
― ― そういう環境なんですね。今は子どもに知らない人に挨拶してはいけないって教えられる地域も多いので、島ならではの魅力ですね。
そのような魅力的な島で「島の宿 あじ浜」を女将はやっていらっしゃいますが、宿のコンセプトはありますか?
「アットホームなのんびりできる宿」というのがコンセプトにあります。かしこまってなくて、ちょっとホッとできる。島だからこそ、日々のことを忘れて、のんびりできます。
小さいお子さんも、お母さんお父さんも、おじいちゃんおばあちゃんまで、ひっくるめて気兼ねなく楽しんでもらえるといいなと。「親戚のおばちゃん家」みたいな感じですね。
「ただいま」みたいに来てくれるリピーターのお客様もいらっしゃいます。そうやって来てくれると私も嬉しいです。何回も来てくださってると、お客様の子どもの成長も見れて本当に嬉しいです。
そんな感じで接していて、きっとそれが嬉しいなと思ってくださる方が何回も来てくださったりしているんじゃないかなと思います。
料理は日間賀島のどこで食べても間違いなく美味しいんです。なぜなら美味しい食材がもう周りで穫れるので。「料理はどこが美味しい」って言われると「本当どこも美味しい」って言って私は勧めています。
― ― 都会の生活では体験できないことが、日間賀島ではたくさん体験できそうですね。
最近は親戚付き合いをしたことがない子どももいるみたいなので、日間賀島でおばあちゃんの家に来たみたいな体験ができるのは嬉しいと思います。
島のおばあちゃんとかは、観光客の方が道に迷ってたりとかすると「どこ行くの?」って言って声をかけて連れてきてくれることがめっちゃ多いんですよ。
本当にフレンドリーな人が多いですね。
小さい島だからこそ、チャレンジできる
― ― 島にいるだけでいろんな体験ができそうですね。
ところで女将はタイでタクシーとして使われている「トゥクトゥク」を運転されるそうですね。
はい、結婚する前にタイでトゥクトゥクに乗った記憶があって、へそくりを貯めて買いました(笑)
今は日間賀島をトゥクトゥクでぐるっとして観光しながら写真を撮れる「島トゥク」をやっています。
― ― 日間賀島では初の試みだったそうですね。島の人たちの反応はどうでしたか?
島は規模的にも小さいじゃないですか。
なので、いろいろチャレンジしやすいかなと。
あとは人がすごくサポートしてくれます。
めちゃめちゃ応援してくれます。
相談するとまず「やだ!自分でやれ!」と言われて、口は悪いんですが、結局やってくれるし、心配してくれたりして、心が優しい人ばっかりです。
すごいサポートしてくれて、それがあって好きなことをやらせてもらえてるっていうのはすごい感じています。
非日常が味わえる日間賀島の魅力
― ― 日間賀島の魅力って何だと思いますか?
もう本当にいいところです。
人が温かい人ばかりなので感じていただきたい。
のんびりしたところなので、非日常を味わえます。
一番は何を食べても間違いなく美味しいので、
のんびり非日常を味わいながら、美味しいものを食べに来てほしいです
「1回来たら絶対わかるから、とにかく1回来て」っていう感じです。
来てわかる良さっていうのはすごくあって。
都会では味わえない体験ができるのが良さじゃないかな。
― ― 南知多町の活性化について、どのようにお考えですか?
南知多町全体でも、やっぱり熱い方が頑張ってくれて、協力する方がたくさんいてっていうのはいいなと思います。
南知多町は熱い思いを持っているメンバーが揃ってるので協力して、本当に活性化していきたいと思っています。
― ― 本日はお時間をいただき、ありがとうございました!
「島の宿 あじ浜」のご紹介
小さな島の宿ならではの「温かいおもてなし」と「新鮮で旬な海の幸を使った美味しいお料理」でお客様をお待ちしております。
和室 8部屋(トイレ洗面付4室、トイレ洗面無し4室)
コンセプトフロア「ajito(アジト)」
1フロア(3ルーム)貸切プラン!
3家族が同じフロアに泊まれて、フロア貸切なので、どれだけ騒いでも大丈夫!
仕事のできるスペースもあるので、ワーケーションもできます。
子どもから大人も楽しめる漫画も貸出。
3世代家族で、お友だち家族で、小グループでと、使い方は無限大。
子ども、大人、おじいちゃんおばあちゃんまで楽しめる宿泊フロアです。
「島の宿 あじ浜」についての詳細は以下URLより
http://yado-ajihama.com/
「島トゥク」サービスについての詳細は以下URLより
https://himakajima.jp/%E5%B3%B6%E3%83%88%E3%82%A5%E3%82%AF%E3%80%80%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%8F%E3%83%9E/